2026年2月12日
会議室やイベントホールの利用の際、レイアウトひとつで会議やイベントの進行のしやすさや、参加者の満足度は大きく変わります。
なかでも「スクール形式」は、セミナーや研修、講演会などのイベントで利用されている定番のレイアウトです。
前方のステージやスクリーンに向かって机と座席を配置するスクール形式は、参加者がメモを取りやすく、資料を広げやすい点がメリットです。一方で、参加者同士のコミュニケーションが取りにくいなどの側面もあります。
本記事では、スクール形式の特徴やメリット・デメリットを解説するとともに、シアター形式や島型形式など他のレイアウトとの違いも紹介します。目的に合った最適なレイアウト選びで、スムーズな会議運営を目指しましょう。
スクール形式レイアウト

出典:https://space.hikarie.jp/conference/facility/
スクール形式は、セミナーや研修、講演会など、情報を伝えることを目的としたイベントでよく使われるレイアウトです。
ここでは、スクール形式の特徴やメリット・デメリット、適した活用シーンを紹介します。
スクール形式とは

スクール形式とは、学校の教室のように机と椅子を前方の演台やスクリーンに向けて並べるレイアウトです。
参加者は全員同じ方向を向いて着席するため、講師の話に集中しやすくなります。
机があるのでメモを取ったり、資料を確認したり、パソコンを使ったりでき、話を聞きながら作業が必要な場面に向いています。
また、講師側からも参加者全体を見渡しやすく、進行もスムーズです。
スクール形式に適した場面
スクール形式のレイアウトは講師から参加者に向けてなど、単一方向に情報を伝えるシーンに適しています。
具体的には、セミナーや研修、講演会、会社説明会、新商品発表会などが挙げられます。
特に、参加者がメモを取ったり配付資料を確認したりしながら話を聞く必要がある場合は、スクール形式を選ぶとよいでしょう。
また、資格試験や筆記テストなど、参加者が書くことを前提とした場面では必須のレイアウトです。
スクール形式のメリット
スクール形式のメリットは、参加者が「聞く」と「書く」などの作業を同時にできる点です。
机があるのでメモを取ったり資料を広げたり、PCを操作しながら話を聞けます。
シアター形式と比べると筆記作業がしやすいため、長時間のセミナーや研修でも疲れにくいのが特徴です。
また、全員が同じ方向を向くため、参加者同士の視線が気にならず、話の内容に集中できるのもメリットと言えるでしょう。
スクール形式のデメリット
スクール形式のデメリットは、参加者同士のコミュニケーションが取りにくい点です。
参加者全員が同じ方向を向いて着席するため、隣同士での会話や意見交換がしづらく、基本的にディスカッションなどの対話が必要なシーンには向きません。
グループワークや活発な意見交換を必要とする会議では、島型形式や口の字形式など他のレイアウトを検討するのがおすすめです。
その他会議の様々なレイアウト
レイアウトには、スクール形式以外にもシアター形式や島型形式など複数の形式があります。
会議の目的や参加人数に合わせた形式を選ぶのがおすすめです。
本章では、代表的なレイアウト形式と、それぞれに適した活用シーンを紹介します。
シアター形式
シアター形式は、机は置かず椅子のみを並べるレイアウトです。
会議室やフラットな空間のイベントホールの場合は、会議用のスタッキングチェアを連結させて配置します。
映画館や劇場のように最小限の間隔で座席を配置するため、同じスペースでも収容人数を最大化できるのが特徴です。
シアター形式は、筆記を伴わない講演会や発表会、式典、株主総会など、大人数が参加するイベントに適しています。
口の字形式

口の字形式は、長机を「口」の字型に配置し、参加者が向かい合って着席するレイアウトです。
参加者同士の顔が見えるため、活発な意見交換がしやすい環境が整います。
役員会議や討論会、ディスカッションなど、参加者間のコミュニケーションを重視する会議に最適です。
コの字形式
コの字形式は、長机を「コ」の字型に配置し、前方にスクリーンや演台を設置するレイアウトです。
映像を使ったプレゼンテーションや、報告会と質疑応答を組み合わせた会議に向いています。
参加者は前方を見ながらも隣の人の顔が見えるため、話を聞きつつ意見交換もしやすい配置です。
島型形式
島型形式は、複数のテーブルを「島」のように散りばめて配置し、少人数グループに分かれて着席するレイアウトです。
グループディスカッションやワークショップなど、参加者が主体的に発言したり、共同で作業に取り組んだりする場面に向いています。
グループごとに集中して議論を深められるため、研修やアイデア出しの会議では定番です。
対面形式
対面形式は、テーブルを挟んで参加者が向かい合って座るレイアウトです。
少人数での会議や商談、面接など、密なコミュニケーションが求められる場面でよく利用されます。
人数や利用シーンに応じて机をつなげたり離したりと、柔軟にアレンジすることも可能です。
相手の表情を見ながら話せるため、信頼関係を築きやすい配置です。
正餐形式

正餐(せいさん)形式は、円卓を囲んで着席するレイアウトです。
懇親会やパーティー、結婚披露宴など食事を伴うイベントに向いています。
参加者同士が自然と顔を合わせるため、和やかな雰囲気で交流しやすい配置です。
立食形式

立食形式は、テーブルを点在させて参加者が立ったまま交流するレイアウトです。
懇親会やレセプションパーティーなど、多くの人と自由に会話したい場面に向いています。
正餐形式より収容人数を増やせるので、大人数のイベントにも対応しやすい配置です。
会議レイアウトを決めるときのポイント

出典:https://space.hikarie.jp/conference/facility/
レイアウトを決める際は、いくつかポイントを押さえておく必要があります。
目的に合ったレイアウトを選ぶことで、会議がスムーズに進み、参加者の満足度も上がります。
本章では、レイアウト選びの確認しておきたい点を解説します。
会議の目的に合わせたレイアウト
レイアウトは、会議の目的に合わせて選びましょう。
講師やスピーカーの話を聞くことがメインのセミナーや研修にはスクール形式やシアター形式、活発な意見交換を行うディスカッションには口の字形式や島型形式が適しています。
また、プレゼンテーションと質疑応答を組み合わせる会議にはコの字形式もおすすめです。
会議のゴールを明確にし、目的に合った形式を選ぶことで、会議がスムーズに進みます。
なお、目的が複数ある場合は、メインの目的に合わせてレイアウトを決めると良いでしょう。
参加人数に適した広さ
会場の広さは、参加人数に合わせて選びましょう。
一般的には、一人当たり2〜3㎡程度のスペースが目安と言われていますが、レイアウト形式や実施する内容によって必要な広さは異なります。
例えばスクール形式は机を使用するため、シアター形式よりも広いスペースが必要です。
狭すぎると圧迫感が生まれ、参加者の集中力が下がる原因にもなります。
快適な会議環境を整えるために、余裕を持った広さの会場を選びましょう。
まとめ
会議室やイベントホールのレイアウトは、会議やイベントの成果に直結します。
スクール形式は講師の話を聞く場面に、島型形式はグループワークに、口の字形式はディスカッションにと、それぞれの形式には向いているシーンがあります。
事前にレイアウトをシミュレーションし、参加者が快適に過ごせる環境を整えれば、会議の成果と満足度を高めることが可能です。
会議の目的、参加人数、どの程度コミュニケーションを取りたいかを踏まえて、レイアウトを選びましょう。


